愛知県稲沢市在住の【中小企業診断士✖️IoTプロフェッショナルコーディネーター】が、ものづくりの楽しさをお伝えする《がちゃラボ》です。
以前『AIによって仕事が人から機械に置き換わる、なくなる』というような記事を書きました。近い未来の話として、機械に置き換わる仕事があるんじゃないかなっていう話でした。
今回はAIって何だろう、いつ頃からある言葉なんだろうっていうような話をしたいと思います。最初に触れるべき話ですね。
筆者が生まれた時にはすでに言葉として存在していた『AI』。でも、ビジネスとして本格的に活用され始めたのは最近。ということで、誕生から生い立ち、そしてこれまでのブームについて分かりやすく説明していきます。
AIという言葉の誕生
AIとは、『Artificial Intelligence』 の頭文字をとったもので、直訳すると人工的な知能、つまり人工知能のことをAIと言います。
この辺りは皆さんご存知ですね。人間の手によって作られた知能のことです。
初めてこの言葉が使われたのが、1956年に開催されたダートマス会議と言われています。この会議の中でジョン・マッカーシーという有名な研究者が、この人工知能=AIという言葉を初めて使いました。
現在から60年以上も前ということで、人間でいうと還暦や定年を迎える世代ということになります。
何度も繰り返されたAIブーム
60年以上前に登場したAIですが、決して順風満帆ではなく、波乱万丈(?)の人生でした。
第1次AIブーム
最初のコンピュータが誕生し、さらにダートマス会議で人工知能=AIという言葉が使われた1950年代から60年頃を、『第1次AIブーム』と言います。最初のブームでした。
この頃は、物事を推論するだとか探索をするというような、ある特定の領域での問題を解決するためのプログラムの研究が盛んでした。
しかし、この頃はまだまだ研究の幅も狭く、迷路を解くというような簡単なプログラム『トイ・プロブレム(おもちゃの問題)』が中心だったことから、実用性に限界があることが分かり、次第にAI熱というものは冷めていきました。
第2次AIブーム
1980年代になると、再びブームが巻き起こります。第2次AIブームです。この頃はエキスパートシステムと呼ばれるシステムが作られ、第1次のブームの頃に比べると、より実用的なものが考え出されました。
例えば、どの細菌に感染してるか診断をするようなシステムもこの頃に考えられました。膨大なデータを覚えさせ、そしてQ&Aのように対話を繰り返すことで、『○○に感染してますねー』というような結果を導き出すことができました。
しかし、データを大量に扱うことが当時のコンピュータの性能では限界があることが分かると、またブームは下火となっていきました。
第3次AIブーム
そして第3次AIブームです。現代のまさにこの時代に起きているブームです。
コンピュータの性能が飛躍的に向上したことから、膨大なデータの蓄積(ビッグデータ)を高速に処理することができるようになったのです。またそのデータもネットワーク経由で蓄積(クラウド)されることで、より多様なデータを集めることができるようになりました。
またディープラーニングの登場により、学習能力も向上したことで、一気に広まりました。
私たちの普段の生活の中でも至る所でAIが導入されており、現代では無くてはならない技術となっています。
今後技術が一般化されることで裾野が広がり、ますます発展していくものと思われます。
さいごに
このように第3次で完成を迎えそうなAIですが、一足飛びに出来上がった技術では無く、当然それまでの第1次や第2次という研究の積み重ねがあったからこそ、今の技術に繋がっているのです。
こういった背景や生い立ちを知ると、AIというものがより身近に感じられるかもしれないですねー。
コメント